クロアチアのお金をめぐる状況、どんどん変わっています!クロアチアを旅行される方と日常的に接し、「困った!」「損しないには?」をはじめ、さまざまな質問におこたえしているクロアチア旅行のプロが、「旅行前に知っておきたかった!」とよく言われる、最低限知っておくべきクロアチア旅行のお金のノウハウを伝授します!
クロアチアの通貨はユーロ!
クロアチアは2013年にEUに加盟、2023年1月にユーロ圏に加盟し、通貨はユーロのみが使えます。

クーナはもう使えません!
クロアチアのクレジットカード普及率は?注意する点は?
クレジットカードは、アメックスやJCBカードは使えるところが少なく、ビザかマスターが主流です。
一部の例外を除き
クレジットカードやデビットカードが使えるところも多く
交換レートもカード利用の場合が一番よいので
基本的にはクレジットカードやデビットカードの利用をお勧めしています。

スキミングなどの被害も聞いたことがありません。
ごくまれに円決済、ユーロ決済を選択する場合がありますが
円決済は交換レートがとても悪いので、ユーロ決済がお得です。
クロアチアでタッチ決済できる?

タッチ決済が普及していて、GoogleペイやAppleペイなど、手持ちのクレジットカードやデビットカードを登録したスマホ決済も一般的です。

差込み式のカードしか使えないところも、ごくまれにありますが、ほとんどのところはタッチ式なので、タッチ式が便利です!
クロアチアで現金しか使えないところ

クロアチアで、ユーロの現金がないと困るのは
・スタンドで申し込む場合のサンセットクルーズや日帰りツアー
・その場で運転手さんに支払ってバスに乗るとき
・スプリットの長距離バスターミナル窓口購入
・タクシー(配車アプリを除く)
・レストランやカフェ、ホテル、専用車、日帰りツアーでのチップ(サービス料金の10%が目安)
・青空市場
・公衆トイレ(場所によって50セント~€1)
・手荷物預かり所などです。(場所によって€2~€5)
庶民派レストランやケーキ屋さんでは現金のみのところもまだごくまれにありますが、数は減ってきています。

レストランのチップやタクシーもカード決済できるところが増えてきつつあります。
クロアチア旅行、現金はいくら準備すべき?
必要な金額は、以下の場合を除くと、一人1日あたり€30程度が目安です。
・高級レストランのチップ(合計額の約10%がめやす)
・現地のスタンド(屋台)で手配する日帰りツアー
・タクシー(配車アプリを除く)
・車内で支払う長距離バス(事前オンライン購入を除く)
・青空市場で大量の買い物
1人1日あたり€30を目安に、足りなければATMでキャッシングをしたり、日本円から両替をしたり、余りそうだったら、最終日に現金優先で支払いをするなど、調整をすることになります。

ユーロなので、余ったら、次のユーロ圏の旅行に使ったり、お友達に両替してあげたりしてもいいですね。
レストランのチップは、高級レストランやチェーン店などを中心に、チップもカード決済できるところが徐々に増えてきていますが、まだ数は多くありません。
日帰りツアー、長距離バスなどは、事前にオンラインで手配したり、タクシーは配車アプリUberやBoltを利用することで、最小限に抑えることができます。

貴金属店などでは、現金払いをすると割引してくれるところもあります!cash discountがあるか聞いてみましょう。
初めてウーバーをご利用の際には、こちらの紹介コードを利用して登録されると、初回から5回分のウーバーの利用が割引になります!
特典はアプリ内で紹介の確認を完了してから30日間有効なので、クロアチア旅行の1-2週間前頃設定されるとよいと思います。
クロアチアの損しない両替・キャッシング事情
クロアチア国内でユーロの現金を入手する方法には、日本円からの両替のほか、ATMでのキャッシングがあります。

ユーロを準備するなら、日本の金券ショップの外貨両替サービスや外貨宅配を利用するほうが、有利な可能性もあります!詳しくは現在調査中です。
両替は、銀行や両替所があちこちにありますが、手軽さからATMでのキャッシングをおすすめしています。
銀行や両替所での両替よりATMでのキャッシングがおすすめなわけ
銀行や郵便局での両替のデメリット
・以前は無料だった銀行窓口での両替も1回あたり4€程度の手数料を導入するところが増えてきている
・窓口での待ち時間が長いことが多い
・英語での会話が必要となる(英語が通じにくい人もたまにいる)
・パスポートなと身分証明書の提示が必要
両替所での両替のデメリット
・空港や長距離バスターミナル、街中の便利な場所にある両替所は交換レートがすごく悪い
・地元の人が利用する両替所はわかりにくい場所にあることが多い
・地元の人が利用する両替所はユーロ導入後数が大幅に減った
・地元の人が利用する両替所は見た目が怪しい

「見た目」があやしいだけで、危険なことは一切ありません(笑)
両替をするなら、○○が意外にいいかも(→要検証)
ATMでも1回あたりの手数料が€4~5かかるので、少額だけユーロ現金を入手したいのであれば、宿泊しているホテルのフロントで両替をしてもらうのが、もしかすると一番有利なのではないか、と思っています。
時間がなくて、まだきちんと検証をしていませんが、ホテルのフロントで両替をする場合は、銀行のレート表を掲出したうえで、手数料3%程度をチャージする、というケースが多いような気がしています。クロアチアの銀行の交換レートは、銀行によって若干の違いはありますが、どの銀行もそれほど大幅にかわりません。
3%の手数料というと100€の両替で3€なので、150€以下の両替であれば、ホテルのほうが有利ということになります。
またホテルだと
・わざわざ両替する場所やATMを探す手間暇が省ける
・英語が通じる
・怪しい雰囲気でない
・待ち時間が少ないときを選んで行ける
などのメリットもあります。

まだきちんと検証していないので、間違っていたり変わっていたらお知らせください!
クロアチアで失敗しないATMキャッシングの重要ポイント

これまでアテンドしたお客様で、買い物は問題なくできるのですが、ATMでキャッシングできないカードをお持ちの方も40%くらいいらっしゃいました!いざというときのためにキャッシングできるかどうか、キャッシング用PIN番号および限度額をご旅行前にぜひご確認を!
【大前提】クロアチア旅行のATMキャッシングで損しない大原則
ATMも多数あって、便利にキャッシングできます。
クロアチア旅行のATMキャッシングで大きく損しないための大原則は次の2点です。
まず○○bankaと書かれた銀行系のATMを選ぶ(交換レートが銀行系のほうがよい)

そのうえで、「コンバージョンなし」「コンバージョンを拒否」または「EUROでチャージ」などDCCレートでないほうの選択を選ぶ、の2点です。


2点目のコンバージョンの選択はないATMもあります。ない場合は、悪いレートを選ばせる選択がない、ということなので、気にしなくて大丈夫です!

以前は、固定手数料がかからなかったOTP銀行をお勧めしていましたが、2024年現在、すべての銀行で固定手数料がかかるようになっています。
避けるべき交換レートが悪いATMの見分け方
ホテルやバスターミナルなど便利なところでよく見かけますが、避けたほうがよいのは、ご覧のようなATMです。
ぱっと見の手数料は銀行系に比べると安く見える場合もありますが、交換レートがすごく悪いです。


この2社以外にも避けたほうがよいATMはあります。上の一覧に掲載しているbanka(銀行)と書いてあるATM以外のATMは基本的に避けたほうが安心です。
ATMを利用する際の注意点とコツ
ATMの利用手数料は下ろす金額にかかわらず一律!
キャッシングをする場合は、10€でも300€でも手数料は一律なので、ある程度まとめておろしたほうがお得です。

ATMは1回あたりの引き下ろし金額の上限が300€程度となっている場合が多いです。
多額の金額を引き下ろしたい場合は、複数回手続きのほか、手数料もその都度€4-5課金となる場合もあります!
2023年夏に調べたときは、銀行によって手数料は€3.95~€5.31の違いがありました。

クロアチアのATMでユーロをおろすと出てくる紙幣の種類
50€以上の高額紙幣は20‐30€以上の支払いをするとき以外はおつりがなくて受け取ってもらえない場合もあるので、できるだけ少額紙幣や硬貨を用意したほうが便利。両替のときは、少額紙幣をくれるよう頼みます。
ユーロが導入されて1か月。(700€、10万円)をATMでおろしました。出てきた紙幣は…

20€札34枚、10€札2枚と比較的使用しやすい少額紙幣、100€札や50€札はまったく入っていなかったのはちょっと意外でした。
逆にいうと100€札や50€札などの大きめ紙幣でおろしたいときは、窓口に行く必要があるのかなと思いました!

たまに50€札が出てくる時もあります!
タッチ式のATM利用が安心!
ごくまれにカードを飲み込まれるケースも発生しているので、営業時間中の銀行前のATMやタッチ式が安心です。物理カードのタッチでなくても、スマホのウォレットにクレジットカードやデビットカードを設定しておけば、スマホタッチでもキャッシングができます(タッチ式が導入されていないATMもあります)。


営業時間中の銀行前のATMがおすすめなのは、万が一吸い込まれてしまっても、銀行の人に伝えてその場で返却してもらえる場合もあるためです。

クロアチアのATMは1回あたりの引き出せる金額が€300~€500と以外に少ないです(しかもその都度固定手数料がかかる涙)。1回あたりが少ないだけで、2‐3回続けて、一日の上限までなら下ろすこともできます。ただしタッチ認証のときには、異なる限度額が設定されている可能性があるので、旅行前に銀行に確認しておくと安心です!
おわりに
クロアチア旅行や移住を取り巻く環境、コロナ前と今では、通貨をはじめお金事情、国境管理、物価など、計画を立てる際に知っておくべき重要情報の状況が、ずいぶん変わっています。
こちらの内容は、下の動画の冒頭でもご紹介しています。
失敗しない個人旅行には、最新のガイドブックは必携です!
2025年2月現在、祥の調べた範囲では、唯一
「地球の歩き方クロアチア・スロヴェニア2024~2025」だけが
コロナ後改訂版(2023年11月発売、取材時期同年3~6月)が出ています。
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変更が多いクロアチア、お店やみどころ情報などもどんどん変わるのが悩みの種です(涙)。
出版後の変更情報は、公式サイトの「更新・訂正情報」から確認することができます。
公共交通機関情報は、誌面が許す範囲で調べ方が記載されています
(重複する情報は一か所にまとめて書いてあるのでわかりにくいときもありますが
たいてい本誌内のどこかに書いてあります)。
皆様の体験談がほかの人の旅行にとても役に立ちます。状況がコロコロ変わるクロアチア、お気づきの点やお客様が体験されたリアルな情報、誤りのご指摘などございましたら、お寄せいただけるとうれしいです!
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