クロアチアのお土産に人気のアドリア海の天然塩。今回は、クロアチアの塩購入時の注意点から人気商品、クロアチアの3大塩田の特徴など、クロアチアの塩で知っておくべきポイントをお届けします。
クロアチアの塩購入時の注意点【わが家の失敗談】
クロアチアのアドリア海の塩田の天然塩、お土産に大人気ですが、一つだけ注意点があります。それは…
食卓で使うおしゃれなソルトミル用に
普通の塩ではなく大粒の塩を買おうとする方がいらっしゃいますが
スパイスミルで有名なプジョーのソルトミルは海塩は使えません!
プジョーの海塩専用ミルなら海塩OKです。
ほかのメーカーのソルトミルについてはわかりません。岩塩も海塩もOKなソルトミルをご存じの方は教えていただけるとうれしいです。
クロアチアの塩製品人気商品はどれ?
ニンNin塩田の塩グッズ
クロアチアのアドリア海の天然塩田のなかで、一番マーケティング上手でお土産に人気なのは、アドリア海中部ザダルZadar郊外のクロアチアの古都ニンNin塩田の塩グッズ。
クロアチア各地のグルメ食材を取り扱うお土産セレクトショップはもちろん、ドラッグストアのdm、健康食品店のbiobio、クロアチア各地の空港ショップなどでも購入することができます。
ニンNin塩田の塩グッズの詳細や、どこで買うとお得かは別記事でご紹介しています。
ストンSton塩田の塩グッズ
ドゥブロヴニクから北へ50キロのストンStonは、ドゥブロヴニク(ラグーサ)共和国の繁栄の資金源となった塩田と、それを守るヨーロッパで2番目に長い城壁の町。隣には、希少なヨーロッパヒラガキの養殖で知られるマリ・ストンMali Stonがあります。
ストンの塩グッズは素朴でパッケージもシンプル。種類もすごく少ないですが、実はクロアチア在住日本人主婦たちの間ではベストセラー商品を販売しています。
それは、写真左の無濾過天然塩1キロ。
コンクリート片が入っていたり、袋が薄くて破れてしまったりと、イケてない感満載ですが、ミネラル豊富で甘味のある塩は、アドリア海の他の塩にはないおいしさ。
ストンの塩田ショップと、ドゥブロヴニクやストンエリアの一部のスーパーマーケットでしか売っていないので、買うのはちょっと面倒です。
ストンのフラワーソルトとニンのフラワーソルトの比較もしたのですが、記事が消えてしまったので、時間ができたら再投稿しますね。
パグPag塩田の塩グッズ
クロアチア在住者のあいだでは、パグ塩田の塩製品は、クロアチア各地の大手スーパーでごく普通に売っている日常使いのなんの特徴もない精製塩なのですが、つい先日、取材で訪れた出張者様が奥様からお土産にリクエストされていて、びっくり!
確かに、去年パグに行ったときは、歴史の先生でもあるパグ観光局の人は「マーケティングは完全に失敗してるけど、クロアチアの塩田といえばパグ!」と熱く語っていました。
調べてみると、大手スーパーマーケットで、お土産にもよさげなパッケージのフラワーソルトが販売されていました!
パッケージのレース模様は、ユネスコ無形文化遺産に登録されているパグ・レースのモチーフで、いい感じです!左下の赤白模様は、「クロアチア島製品」認定ロゴマークです。
クロアチア3大塩田の特徴
クロアチアのアドリア海には、アドリア海の海水を利用した歴史ある塩田が、南から順に、ストンSton、ニンNin、パグPagと3か所あります。
ストンSton塩田
ストンSton塩田の歴史は紀元前2000年のローマ時代にまで遡ります。大きな浅い塩田で海水を蒸発させるプロセスによって、海、太陽、風の力だけを使って、過去4千年ものあいだ同じ方法で塩が生産されています。
中世の時代、塩1グラムは金1グラムと同じ価値をもつ戦略的物資で、ドゥブロヴニク(ラグーサ)共和国の収入の3分の一は塩によってもたらされました。
ヨーロッパで2番目に長いストンの城壁は、この貴重な塩田を守るために14‐15世紀にかけて建築されました。
実は、2005年の愛・地球博のクロアチア館のテーマはストンの塩田。このストンから大量の塩が運ばれ、そのおいしい塩を失敬しに、何度もクロアチア館に通ったと、おっしゃる方にもお会いしたことがあります。
ニンNin塩田
ニンNin塩田は、アドリア海の塩田ショップの先駆けとして、塩田ミュージアム、塩田ツアー、おしゃれでお土産にぴったりな塩田グッズなどを展開しています。
パグPag塩田
パグPag塩田の歴史は紀元 999 年にまで遡り、クロアチアの塩生産量の 3 分の 2 を占めています。パグ・タウンには、塩ミュージアムがあり、塩の生産プロセス (過去と現在)、古代の道具、塩工場、輸送、映画の上映などの展示があります。
パグ塩田の塩製品は、クロアチア各地の大手スーパーマーケットで簡単に購入することができます。
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