
観光ガイドとアテンドは何か違うんですか?

ガイドは観光見どころの案内をする仕事で政府公認の有資格でないとできません。アテンドは資格がなくてもできる一方、観光みどころの案内はできません。

ではアテンドの人は何をしてくれるんですか?

お客様のご要望に応じて、お客様の観光のサポートをします!

やっぱり違いがよくわかりません
観光ガイドとアテンド(エスコート)の違い、わかりにくいですよね。
特に日本の添乗員さんは、なんでも万能なので、同じようにに思えます。
私、クロアチア政府公認観光ガイドの奥寺有希子も
実はつい最近まで
上の説明以上のすっきりした回答はできませんでした。
それは私はガイドでありながら
アテンドの役割もやっていたから。
現地事情に精通したものとして
お客様のご要望をなんとか叶えたい
お客様ご自分でも気づかれていない(こともある)夢を叶えたい
できるだけご満足してクロアチアを楽しんでいただきたい
というのが、私のやりがいだからです。
団体ツアーの添乗員さんの現地サポート的な役割で
ツアーを一緒に周るスルーガイドとして
クロアチア各地の英語ガイドたちと一緒に仕事をすることは多かったのですが
ここ数年、クロアチア以外のアテンドのお仕事をたのまれることも増え
各地のプロの日本人ガイドさんとご一緒させていただき

ガイドとアテンドはまったく別の仕事!
ということに気づきました(苦笑)。
たとえるなら
ガイドは、極上のコース料理を出すレストラン
アテンドは、カウンター越しにお客様と向き合いながらお料理をお出しする小料理屋や割烹
おいしいお料理が食べられる点は同じなのですが
コース料理のレストランは
どのお客様にも決まった料理を決まった順番で提供する
(アレルギーなど食べられないものはお出ししません)
こだわりの小料理屋や割烹は
お客様の好みに合わせて
食材選びから味付けまで
お客様の食べっぷりや表情をうかがいながら察してお出しする
そんな違いが、ガイドとアテンドの違い、といえば分かっていただけるでしょうか。
こんなことがありました。
バルセロナのサグラダファミリア観光をお願いした日本人ガイドさんに
移動の鉄道のことで困ったことがあったので質問したことがあったのですが
「それはわかりません」と言われ、教えてもらえませんでした。
当時の私には
お客様の困った!をそのまま調べもせず寄り添いもせずこたえない、という選択肢は
想像だにできなかったので(やって当たり前だと思っていた)
びっくりしました。
でもあとからよく考えてみると
その方の仕事は「サグラダファミリアについて説明する」プロのガイド。
クロアチアでもよくあることなのですが
地元在住の人は車で移動することも多く
公共交通機関を利用しないことも珍しくないので
自分の専門外の知らないことをアドバイスする、というのは
考え方によっては無責任、ということにもなりかねないのです。
(その方の事情はまったくわかりませんが)
話が少し脱線しましたが
観光見どころの解説をするガイドの仕事は
資格学校のカリキュラムを終え
国家試験に合格した政府公認観光ガイドしかやってはいけない業務です。
これに反すると違法行為となります。
私は政府公認観光ガイドの資格をもって仕事をしていたのに
観光みどころの歴史や建築様式、時代背景の説明だけでなく
観光みどころの道案内から通訳、お買い物からレストランサポートや
思い出作りのための写真撮影はもちろん
地元の暮らしぶりや習慣のご案内
ご案内する町の前後のご旅行全体のご質問からアドバイスまで
お客様が知りたいことすべてにお応えしようと
アテンドの仕事をしていたので
ガイドとアテンドの違いについて明確な答えが出せなかったのです。
お客様が求めていらっしゃるのは
ガイドのサービスか
アテンドのサービスか
そのどちらでしょう?

アテンドは祥もご指名いただけます。
クロアチア旅ソムリエでは
料理にあったワインを
お客様の好みにあわせて提案させていただく知識と経験豊富なソムリエのように
お客様のニーズにあわせた最高のご旅行づくりのサポートをしていきたいと考えています。