クロアチアの首都、ザグレブのみどころ観光を3回にわけてご案内します。
今回はこのザグレブ必見スポットを3回にわけて
パート1では1.イェラチッチ広場からスタートして、2.大聖堂、3.ドラツ青果市場
パート2ザグレブ旧市街編では、4.石の門、5.聖マルコ広場、6.展望スポット7.ロトルシュチャク塔、8.世界一短いケーブルカー
パート3のザグレブ新市街編では、9.ズリニェヴァツ広場、10.トミスラヴ広場、そして10選には入れませんでしたが、時間があればおすすめのクロアチア共和国広場をご案内します。
ザグレブのパワースポット!石の門と聖母マリア礼拝堂
今のザグレブ旧市街にあたる場所、中世の街グラデツは、城壁で街が取り囲まれていました。この城壁は13世紀タタール人(モンゴル系民族)の侵略を恐れて作られましたが、4つあった門のうち今でも残っているのはこの石の門だけです。
現在の門は18世紀に作り変えられたもので、当時の大火事で奇跡的に無傷で残った聖母マリアのイコンが納められた礼拝堂があります。聖母マリアはザグレブの守護聖人ということと関係あるのかどうかわかりませんが、石の門ではいつも熱心にお祈りをする信者の姿が絶えません。
お願い事をするときには、ろうそくの火をともして、神様に気付いてもらいやすくする、と聞いたことがありますが、もともとは光であるキリストを象徴し信心をあわらすためともいわれています。ろうそくは、祭壇に向かって右側の扉のなかに入ると修道女さんたちが販売しています。閉まっているときは、ろうそく台の近くで販売している人がいます。
石の門の壁には、文字の書かれたプレートがたくさん埋め込まれています。Majko Hvalaと書かれ、聖母マリア様への感謝をあらわすプレートです。
知らない人も多いのですが、ザグレブ旧市街に何世代も住んでいる家庭の人たちは、この石の門の入口の三本の柱の真ん中は絶対に通りません。そこはお葬式の棺、死んだ人が通る場所と決まっているからです。
聖マルコ広場と聖マルコ教会
中世の街グラデツの中心地が聖マルコ広場。現在はクロアチアの政治の中枢機関、首相官邸と国会議事堂があります。
夏の日曜日に行われる衛兵交代イベントは12時この聖マルコ広場をスタート、イェラチッチ広場、大聖堂を練り歩きます。
2021年聖マルコ広場の教会や政府施設付近のアクセスが制限エリアになっています(広場一部へは立ち入り可能)。衛兵交代イベントは土曜日開催、スタート地点は民俗学博物館、聖マルコ広場へは来ないよう変更となっています。
聖マルコ教会は、13世紀に建設されたのですが、19世紀末に現在のネオ・ゴシック様式に改装され、そのときに屋根も現在のカラフルな模様になりました。
向かって右側がザグレブの紋章、左側は、クロアチア・ダルマチア・スラヴォニア三王国統一王国の紋章です。クロアチア王国は赤白チェック模様、ダルマチア王国は三匹のライオンまたは豹、下のスラヴォニア王国は、昔毛皮が通貨として使われていた小動物のテンを、二本の白い線であらわされた川ではさんだ模様です。クロアチア語でテンはクーナ、現在のクロアチアの通貨の起源となっています。
首相官邸は、クロアチア内閣と首相の執務に利用されています。19世紀に建てられたこの邸宅は、以前は、クロアチア総督の公邸として使用されていて、ザグレブみどころパート1でご紹介したイェラチッチ総督もなくなるまでここで暮らしました。
旧ユーゴからクロアチアが独立した後、大統領府として使用されていた時期もありましたが、独立戦争の際に攻撃をうけ、大統領府は、現在は別の場所に移されています。
国会議事堂は、以前二院制だったため、議場も入口も二か所あります。
ザグレブを代表する展望スポット
ザグレブを代表する風景の一つ、記念撮影にぴったりの場所は、聖カタリナ教会の後ろにあります。
広い広場と遊歩道の端の2か所あって、見える風景が微妙に違います。大聖堂の前にみえる緑の屋根のクリーム色の建物は、ドラツ市場の横にある聖マリア教会です。
大聖堂の正面は西向きで、午前中朝早くは逆光となるので、写真撮影のときにはご注意してください。
正午の空砲が人気!ロトルシュチャク塔
中世都市グラデツを取り囲む城壁の南門の防護用にたてられたのがこのロトルシュチャク要塞です。
13世紀の壁で現存しているのはここだけです。当時は2階建でしたが、時代を経て現在のような塔に高く改修されました。
1877年から毎日正午になると、びっくりするほど大きな音の空砲がならされ、観光客に人気です。その起源はタタール人の侵略説や、オスマントルコ防衛説など諸説あります。
ロトルシュチャク塔の1階部分には観光インフォメーションセンターが、また有料展望台にのぼることもできます。
世界一短い!?ケーブルカー
長さ66メートルの線路でアッパータウン(クロアチア語で、ゴルニィ・グラード)とダウンタウン(ドニィ・グラード)を結ぶこのケーブルカーは、世界一短いケーブルカーと言われています。
28人乗りのケーブルカーの所要時間は約50秒、10分毎に運行されています。
1890年にはじめて運行されたときには、蒸気が動力源として利用されたそうです。
どうしてもケーブルカーに乗りたい、というのでなければ、すぐ横の階段も便利です。
続きはザグレブみどころパート3へ
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