今回ご紹介するのはザグレブの創作レストラン、マノ2Mano2です。
ザグレブの創作レストラン、マノ2は、2012年にオープン、(間違いがなければ)2021年から3年連続ミシュランガイド推奨(星つきではない)を獲得しています。
姉妹店のステーキハウス、マノManoは大昔に行ったことがありますが、ザグレブの観光見どころが集まる市内中心部からはちょっと離れているため、これまで行ったことがありませんでした。
ザグレブの高級ビジネス街のマノ2、結論からいうとまたリピートしたいなと思いました。
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2のお値段
今回は、食事のあとにイベントがあり、軽めに食べたい気分だったので、5品コースのディナー€90をいただきました。
8品コースは€120、アラカルトは前菜€20前後、メインが€40前後でした(サイトにはアラカルト料金情報なし、サイトのコース料金は更新されていませんでした)。
50代日本人女性の私には5品コースの量はちょうどよく、完食できましたが、クロアチア人の夫には、物足りなかったので、チーズプレートを追加、二人でボトル水2本、グラスワインを6杯頼んで合計は約€250でした(チップは別)。
コースの全体概要メニューがわからず(サーブされるたびに口頭で説明してくれますが、紙またはサイトで見ることができない)、いつもコースは食べきれないことが多いことや、姉妹店のマノがステーキハウスのことから、メインは肉料理が出てくるとの先入観で、パンをできるだけ食べないように調整していたのですが、パンもとてもおいしかったので、普通に食べていれば、5品でもおなか一杯になったかもしれません。
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2のメニューと料理
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2はコース料理だけではなく、アラカルト料理もありました。
まわりのお客様はコースではなくアラカルトを食べている人が多かったようで、コース料理のような繊細なこじゃれた料理ではなく、巨大なロブスターを最初に見せてくれてのおそらくパスタ料理や、大振りのスカンピ(ヨーロッパアカザエビ)を大盛りにしたシンプルな料理や、ステーキではめずらしく調理前のステーキ用肉をテーブルで選んで厨房で焼いてもらう様子が見られました(老舗シーフード料理では調理前の魚を調理前に選ばせることはよくある)。
ここからは、5品コースの料理をご紹介します(夜なので写真が見苦しくてすみません)。
アミューズその1?は、一口でパクっと食べられるスナック。サクサクの薄いパン?の上にパンプキンクリーム?

上と一緒に出てきたパン。ふわふわモチもち、皮はサクサクですごくおいしかったです。バターも塩辛すぎず、ふわふわのホイップで上に塩がパラりとかかっていておいしかった。

アミューズ
アミューズ3部作の一皿目、左は鹿肉のタルタルの上に卵黄ソースがのったもの。右はサクサクのプレートで、鴨もものコンフィと鴨レバーパテをはさんだもの。いずれも一口大。むちゃくちゃおいしくて、ワクワク。

アミューズ2皿目は、アーモンドミルク、キャビア、アーモンド、ヘーゼルナッツ。さっぱりした薄味で、夫は上の2品で大!ご満悦のあとだったので、ちょっと期待外れだったよう。量はふたくち。

アミューズ3部作の最後は牡蠣。さっぱりしておいしかったけど、こちらも大変お上品な一口サイズ。

1品目生スカンピのアーティチョークムース仕立て
ふわふわのアーティチョークのムースのなかに、あまいぷりぷりの生スカンピ(ヨーロッパアカザエビ)が入った料理。スカンピの量もほどよく、すごく!おいしかったです。


2品目季節の味わい、ワイルドアスパラガスのサラダ
春先が旬のワイルドアスパラガスのサラダ。ワイルドアスパラの食感もちょうどよく、春の山菜特有の野性味も抑えられていて、定番の卵は、うずら卵のポーチドエッグ、真ん中のマヨは行者ニンニク風。ベージュの粒はローストしたヘーゼルナッツ。味付けも濃くなくちょうどよく、おいしかったです。

3品目、ブロッコリーのグリル
3品目、ヤングブロッコリーのグリル。ブロッコリーは歯ごたえが感じられる絶妙な食感でおいしかったですが、ソースは、私には塩辛めでした。
おいしかったですが、野菜メインのプレートが2品続いたのは、ちょっと意外。

4品目(メイン)アンコウ
メインはアンコウ。トッピングは冬黒トリュフ(あまり香りは感じなかった)。
この日は金曜日だったからメインが魚だったのか、たまたまこの時期はいつもそうなのかは聞きそびれました。

アンコウはしっとり、ずっしりおいしかった。量は3-5口くらい。スープもさっぱり軽めで食べやすかったです。

(追加注文)チーズプレート
前述のとおり、料理は全体的に少なめ+軽めで、さらにモチモチおいしいパンを食べ控えていたので、クロアチア人の夫は物足りずにチーズプレートを追加。
クロアチアのチーズはなく、全種類クロアチアでは手に入りにくいイタリアやフランスのチーズで、夫は大満足♡

デザート
デザートはコース料理の定番どおりに、プレデザート、メインデザート、プチフールがありました。
プレデザートは、イースターを前に伝統スイーツパン、ピンツェをイメージしたもの。小さな一口でパクっと食べられ、上のオレンジシャーベットプレートの甘酸っぱさが印象的なさっぱりしたスイーツ。ピンツェ感はあまり感じられなかった(笑)。

メインのデザートは、クロアチア内陸部の伝統スイーツ、マコヴニャチャMakovnjačaをイメージしたデザート。確かに真ん中にケシの実を使ったアイスクリームは、マコヴニャチャの味がする!と夫、大喜び。マコヴニャチャがあまり好きではない私は、ちょっと微妙でしたが、普通においしくいただきました。

最後のプチフール、左から白キャラメル蜜蝋風、まんなか、アップルパイ、右自家製バヤデラ(クロアチア鉄板スイーツ)、いずれも1-3口サイズ(パクっといくと一口、ちびちびかじると3口)。
白キャラメルはマジパンのような食感、右のバヤデラは定番の激アマでしたが、トッピングの塩がいい仕事をしていました。真ん中が一番おいしかった。

ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2のワイン
今回は食事のあとに用事があったので、お酒は控えめに。夫はワインをグラスで5杯(スパークリング2杯、白2杯、赤1杯)、私はお酒が弱いので、スパークリングを1杯いただきました(1杯は100ミリ)。
ワインリストを見ずに、ウェーターさんのおすすめを出していただきましたが、スパークリングワインが地元のシェンベルだった以外は、たまたまか、すべてフランスやイタリアのワインでちょっとびっくり。
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今回いただいたワインは、1杯(100ミリ)€6~12でした。
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2の立地、雰囲気、お客様
ザグレブの高級日本食レストラン、マノ2は、ザグレブ市内から南東に約3キロの観光見どころからはちょっと離れた立地。こちらのサイトでご紹介している高級日本食レストランテッカTekkaのすぐそば、比較的新しいビジネス街やダブルツリーbyヒルトンの近くにあります。
インテリアは落ち着いた雰囲気でおしゃれです。


写真はありませんが、私たちのテーブルからは、大きなガラス張りのオープンキッチンで厨房の様子がよく見え、楽しかったです。
私たちが訪れた3月の金曜日夜は、18時半の予約でガラガラをイメージしていたのですが、半分くらいテーブルが埋まっていてびっくり。ただ、長い?遅い?ランチのお客様だったようで、19時近くに帰られるテーブルが多かったです。
ディナーのお客様は19~20時の到着が多く、21時すぎに帰るときには7割ほど埋まっていました。
このときは、周りのテーブルは聞こえる範囲はほぼすべてクロアチア語、ほとんどがカップル。子供は高校生くらいの男の子がお父さん風男性と二人で来ていたくらい、犬連れのお客様も見かけませんでした。服装は、ジャケットを着た男性が一部いたくらいで、比較的カジュアルめの服装の方が多かったイメージです。
オーナーとおぼしきカジュアルな服装の男性が、友人と食事をするかたわら、いくつかのテーブルで親しげにお客様と会話する様子も見受けられ、常連さんも多いのかな、と思いました。
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2のサービスと所要時間
店員さんは高級レストランにありがちに、そつがなく感じがよかったです。
食事のあと用事があるので、早めにとお願いするとそのとおりにテンポよく食事が出てきたのも、好印象でした。5品コースの場合、6時半スタートで、チーズプレートの追加をしなければ、予定通り9時前には終わっていたと思われます。8品コースは3~3時間半が標準所要時間だそうです。
たまたま私たちのテーブルを担当してくれたウェーターさんは、以前パグ島のボシュキナツで担当された男性で、びっくりしました!
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2、予約は必要?
3月中旬の金曜日でしたが、念のため前日夜に公式サイトの予約フォームから予約をいれると、翌日昼前にメールで予約確約がきていました。このときは満席ではありませんでしたが、決まっている奈良予約をしたほうが安心だと思います。
ザグレブの高級創作レストラン、マノ2Mano2の感想
ここ数年、クロアチア国内のミシュラン一つ星レストランは、離島の2軒を除き、ほぼ制覇、各地でコース料理をいただきました。それほど食通ではなく、味も雰囲気もまったくの素人の、ド素人感想ですが、今回いただいたマノ2の食事は、味、サービス、雰囲気、いずれをとっても、これらのミシュラン一つ星レストランとそん色ないと思いました。
さらに、ミシュラン一つ星をとっていないこともあってか、コース料理だけなくアラカルト料理あり、ディナーだけでなくランチも提供、価格帯もお安めと、メニューの全体像がわからなかったので、パンで量を調節できなかった点以外は好印象でした。
今回はチップは現金で支払いましたが、最近導入されたカードでチップ決済もできるとのことでした。
次回は子供たちもつれて、アラカルトでお肉を食べに行ってみたいと思っています。
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