プーラの難民キャンプを
2回目に訪れたのは
1999年春
1回目にお世話になった
日本のNGOとは関係なく
このときは
クロアチアのNGO
スンツォクレットのスタッフに
直接連絡を取ってみた
スンツォクレットのスタッフは
快く迎えてくれ
活動に参加させてくれた
いつも食堂で
私に焼きたてパンを差し出してくれる
アヌカという難民の女性がいた
アヌカが私に言ったことが
今でも忘れられない
「オッキーが
初めてここに戻って来たボランティアだよ!
世界中からたくさんのボランティアが来て
去る時はいつも
必ずまた来るからね、って言うけど
本当にまた来たのは
オッキーが初めて
こんな難民キャンプに戻って来る人なんていないよ…」
そう言って
アヌカは目を伏せた
アヌカは私にとっては友達だった
難民キャンプだろうとどこだろうと
友達がいるところには行きたい。
会いたい、話したい。
ボランティアで役に立ちたいという気持ちは
もう2回目は消えていた
ただ友達に会いたい
大切な人を大切にしたいという
シンプルな気持ちが
その後
毎年プーラの難民キャンプを訪れた理由だったように思う
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